Brazil & Contemporary Fusion Band「La fiesta」 & Traditional Brazil Music Unit「RIO」 blog

フュージョンバンド「La fiesta」と、ブラジル音楽系ユニット「Rio」の活動記録(アルトサックス奏者:渡辺貞夫氏・フルート奏者:中川昌三先生を慕うフルート吹きのブログ)。

ようこそ!

ステーブガット・STAFF・リーリトナー・リチャードボナ等の世界の超一ミュージシャンとのアルバム制作、ワールドコンサートツアーで成功して後進の日本人ミュージシャンのバークリー留学の道を開き、「ジャズスタディ」という理論書を上梓して、沢山のミュージシャンとファンをジャズやワールドミュージックに導いた、渡辺貞夫さんが何故か今、20代のミュージシャンに、あまり知られていません。


渡辺貞夫さんは、林りり子さん(フルート)の子弟。
渡辺貞夫さんと同門で海外進出の絶頂期に病気で演奏活動を中断された、世界的なフルーティストの中川昌三先生の音楽も、この活動で音源を参照するなかで親しんで戴きたいと思い、メインのバンド活動をもつ方々のサブカルチャーとしてこのリハーサルセッションを作りました。
特にFM東京(現東京FM)の番組「渡辺貞夫 My Dear Life」から始まる、渡辺貞夫さんの日本のジャズ界への功績は、後世に語り継がれて欲しいと思います。


渡辺貞夫さんは、かって「渡辺貞夫リハーサルバンド」というビッグバンドを作り、若いミュージシャンの学びや実験の場を提供しておられました。中川昌三先生もこのバンドでアレンジを渡辺貞夫さんから学ばれたそうです。このリハーサル・セッションバンドもそれに習い、参加者ひとりが、それぞれの思いや生活にあわせ、熱心なミュージシャンに参加して戴ければ嬉しいです。従来のジャンルごとのセッションとは異なり、楽曲を共有してアレンジやアンサンブルを磨き、人前で演奏するライブをします。


渡辺貞夫さん・中川昌三先生関連の楽曲の他に、クルセイダースから始まるファンクや、フュージョン、R&B、ドビュッシーやラベル等と和声のつながりがあるボサノバ、ブラジル音楽等、両氏が様々なジャンルや民族音楽に接してこられたことにも習い、参加ミュージシャンが経験されてこられた嗜好曲も、レパートリーに取り入れて行きます。
中心メンバーの一人、キーボード奏者(音大作曲科在学)のオリジナル曲・アレンジも演奏します。ライブはインストを中心にゲストボーカル、弦楽四重奏も参加して行います。


幹事(フルート:さくじ)はバンド活動のほかに、クラシックのオーケストラ・合唱等でバッハ「マタイ受難曲」等の企画・演奏を行っています。弦楽器や管楽器奏者の演奏仲間が多くいます。弦楽四重奏や木管楽器のメンバーでジャズの友人がいなく、挑戦してみたい希望者もいます。


渡辺貞夫さんはサックス奏者ですが、フルートで演奏しても美しい曲が沢山あります。MIDIフルートでサックスの音源も活用します。


80歳を超えて年間60本以上のライブをされる渡辺貞夫さん。(60代の頃?)「70歳になったらどんな暮らしをしたいですか?」と言うインタビューに「今と同じだったらいいね」と答えておられました。同年代の気心の知れたミュージシャンとの共演よりも、常に若い世代ミュージシャンと積極的にグループを組み、リスペクトし、学んでもおられます。それはそのまま「自分らしく音楽を続けていれば、幸せな人生を送れる」という、渡辺貞夫さんの若い世代への素敵なメッセージ。励まされますね。私たちのセッションも異年齢でのアンサンブルを構成します。経験を共有し、若いミュージシャンからも積極的に学びたいです。


リハーサルバンドはプロ・音大生・アマ混合です。N響正指揮者パーヴォヤルビーが自身の主宰するエストニア音楽祭オケのメンバーについて、「熱意あふれ演奏に没頭しているトップオケのプロ意識と、ユースオケの情熱の組み合わせが理想です」と述べていました。このリハーサルバンドもプロアマ混合ですが、パーヴォの行動を参考にしています。


現代音楽・ジャズの分野で目覚ましい活躍をされておられたフルーティスト、中川昌三先生は、キューバでのライブ中に突発性難聴で急遽帰国、片耳の難聴や重篤な病気で、ワールドワイドの活動の中断を余儀なくされました。その後は音楽大学で後進の指導に当たられながら病を克服し、70歳でリーダーカルテットの活動を再開されました。健康を損ねてしまっても音楽は病を癒し、支えになるんですね。


セッションのネーミングは、渡辺貞夫さんが生涯大切にされる曲「My Dear Life」と、中川昌三先生と奥様のいづみさん(作曲家)の手になるフルートの名曲「Dear Friend」から取りました。


メンバーはリハーサルを丁寧に重ね本番を望める、意欲のある方を望みます。
リハーサルで音楽を楽しみ、演奏のミスは話題にせず、また演奏中に引きずらず、瞬時に次の音楽を奏でることに集中して、アンサンブルで支えあう事を大切にします。


ご関心をお持ちの方のご連絡をお待ちしております。